幸福の御名に抱かれて



ゆらゆらたゆたうこの情景が今すぐ俺ををぶち壊します
君と出会わなければこんなことは致しませぬと
口から出るでまかせ、この心には二度と届きませぬ
紅く紅く燃えゆく命の光はいつか消えゆくのでしょうか?

嗚呼、幸福の御名の下で踊りましょうか
最初で最後の君との夢の中へいざなって
恍惚に震える肩を抱きしめて囁くから
「壊れてもいいよね?」君は微笑みながらその手を首に・・・

ふわふわ浮かぶ雲の様に口唇噛み締めながら
届かぬ場所へ手を伸ばし続けていますと
膨らむ妄想、だんだんだんだん増えゆく憎悪
優しさ溢れる貴女の笑顔を今踏み潰しましょう

「そうしましょう」

嗚呼、幸福の御名の下で乱れましょうか
二人であった奇跡は必然ではなく偶然ですから
苦痛に歪んだその可愛い顔に口づけを
「さよなら」告げて貴女の息の根止める接吻を交わしましょう・・・

貴女はやがて冷めゆく身体を抱きしめ
その瞳を静かに閉じゆくのでしょうか?
まだ足りない!何かが足りない!!
首にあてがう手を解いて悶え苦しみ始めます
最期の時まではどうか見つめていてくださいと
既に手遅れの俺のアレを貴女のソレにいざなって・・・・

嗚呼、幸福の御名の下で狂い咲きましょうか
貴女は髪飾りを外しながら俺の名を叫び続けて
歓喜の眼差し、混じる悲哀の瞳が揺ぎのリズムを奏でます
嗚呼、幸福の御名の下で踊りましょうか
最初で最後の君との夢の中へいざなって
恍惚に震える肩を抱きしめて囁くから
「ごめんなさい」も言えぬ俺の腕を振り解き髪飾りを・・・首に・・・

突き刺しましょう。

「そうしましょう。」


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